自作PCの配線を上手に整理をしよう(作例も紹介)
自作PCの配線作業や裏配線の整理について、その考え方と作例を紹介します。
Mini-ITXケースを使った配線を細かく説明します。
Mini-ITXケースの配線整理
Mini-ITXケースの裏配線と配線整理は、PCケース「RAIJINTEK OPHION EVO」および「SilverStone ML05」を例に紹介します。
このケースは過去、私が自作PCのケースとして使用していました。
「RAIJINTEK OPHION EVO」は大型グラフィックスボードを搭載できる大きさのケースで、グラフィックスボードを搭載してゲームができるメインPCとして使っていました。
「SilverStone ML05」はロープロファイルの拡張カードが搭載できるケースで、ロープロファイルの地デジチューナーを搭載して録画専用のサブPCとして使っていました。
RAIJINTEK OPHION EVOの配線作例
Mini-ITXケースは、小型であるという性質上、裏配線できるケースはそう多くありません。
私が購入したRAIJINTEK「OPHION EVO」もその例に漏れず小型なケースのため、裏配線できるスペースはありません。
Mini-ITXケースの配線は通り道を考える
ケース内はとにかく狭いので、配線の通り道を考えながらケーブルをまとめます。
狭いスペースで効率よくきれいに配線するには、事前にある程度配線を想像しておく必要があります。これができないと、電源をつけた後に再度取り外し、とかマザーボードを再度取り付けなおし、なんてことになります。
最終的に写真のような配線にできれば、かなりいい感じなのではないでしょうか?
このケースはSFX電源を使用すると、電源の後ろ側と左側に隙間ができます。余分なケーブルは、このスペースに収納することができますので、裏配線の役割を担ってくれます。
失敗してもいいからイメージを形にするために一部配線してみる
本当は細かい線を先にやった方がいいですが、わかりやすいので電源ケーブルを先に押し込んでみました。スリーブタイプのケーブルですが、どのタイプでも似たような感じで押し込めます。
初めて組み込んだときの写真ですが、この配線がすべてのイメージを作り出したと考えています。
電源周りの空きスペースにケーブルを詰め込んでいます。
電源の裏側にはマザーボードやCPUへの電源ケーブルとファンやLEDへのケーブル、左側にはグラフィックボード用と簡易水冷クーラー用の電源ケーブルを押し込んでいます。
後ろ側にまだ詰め込むスペースがあるので、左側のケーブルを押し込むことも可能です。
CPU電源ケーブルは、ケース底面の手前部分にある目隠し(?)の部分を通しています。ケースファンと目隠し部分に隙間があり、その部分を通すことができました。
ファンの直上にケーブルを通しても問題ありませんが、見た目やケーブル長を考慮して、写真のように通しています。
また、マザーボード用電源ケーブルの下を通して、できるだけすっきりした見た目にしています。
100円均一で売っているケーブルまとめも活用してみる
このケースは、マザーボード取り付け側とグラフィックボード取り付け側が背中合わせになっています。
グラフィックボードの下にあるスペースには、フロントUSBポート用ケーブルや背面にある電源接続ポート用のケーブルを取り回します。
これらがばらけないように100円均一でコードクリップを購入して使用しています。写真だと、ケース内底面の中ほどについている黒い物体です。私はいつも4個入100円(税別)で購入しており、ケース内以外でも活用しています。
RAIJINTEK OPHION EVOを使用した自作PCについては、以下の記事にまとめています。
Zen2仕様の新型APU「Ryzen 7 PRO 4750G」は「1石」二鳥を超える高性能なCPUだった
SilverStone ML05の配線作例
最小構成Mini-ITXならば配線を1~2箇所まとめるだけ
Mini-ITXケース「SilverStone ML05」を使用したPCでは、組み込んでいるパーツがほぼ最小構成のため、配線はシンプルです。
ボックスタイプのドライブが存在しない、LEDテープ等がない、電源ケーブルがマザーボードに接続する2系統しかないため、ケーブル本数が少なめです。
フロントUSBポート、オーディオ用ケーブルを他のケーブルとできるだけまとめて、1か所に集約しています。
1か所、ケーブルをまとめている箇所がありますが、これはケーブルを束ねる目的ではなく、フロントUSBポートのケーブルが固いうえに抜けやすいため、曲がる位置を調整するために束ねています。
この束ねたUSBケーブルの位置に他のケーブルがやってくるように配線しています。
SilverStone ML05のケースとパーツ構成においては、特に難しい配線はありませんでした。
SilverStone ML05を使用した自作PCについては、以下の記事にまとめています。
自作PC作例 Ryzen 5 3400G/SilverStone ML05