自作PCの配線を上手に整理をしよう(作例も紹介)

2024年2月23日 22:59

自作PCの配線作業や裏配線の整理について、その考え方と作例を紹介します。

ATXケースを使った配線を細かく説明します。

ATXケースの裏配線と配線整理

ATXケースの裏配線と配線整理は、PCケース「CORSAIR CARBIDE 275R」を例に紹介します。

このケースは過去、PCゲームをメイン用途としてグラフィックボードを搭載し、メインPCのケースとして使用していました。

CORSAIR CARBIDE 275Rを使った配線

ATXケース「CORSAIR CARBIDE 275R」は裏配線できるスペースが設けられていますが、設計思想が古いせいかケーブルを収めるくぼみ(ガイド)等はありません。

すでに裏配線されている状態ですが、これらのケーブルがメンテナンスしやすいよう、さらに整理していきます。

ケーブル整理の作業前後比較

作業前後の比較です。

作業前はケース上側のケーブルがまとめられておらず、前面(画像左側)ケースファンの電源ケーブルも最短距離で配線されています。

作業後は原則、すべてのケーブルが真ん中のケーブル群に集中するように配線しています。また、ケース上側のケーブルも余長がまとめられて宙ぶらりんになっていません。

裏配線の作業前
作業前 裏配線
裏配線の作業後
作業後 裏配線
作業後 ケース内

ケース裏側のケーブル整理

SATAケーブル、電源ケーブルの処理

ケーブルを整理を行うにあたり、気を付けたポイントを紹介します。

SATAケーブルとドライブ類の処理
電源付近の処理

SATAケーブルの余長は、ドライブベイのドライブ設置部の隙間に収納しました。

ドライブを取り外したいときも、簡単にケーブル着脱やドライブ取り出しができます。

電源ケーブルについては、電源ユニットとドライブベイの間にあるスペースに収納しました。

オーディオ用ケーブルやファン用電源ケーブルは、貼り付けタイプのケーブルクリップを貼り付けて処理しました。

ちなみに使用している電源はフルプラグイン方式のため無駄なケーブルがなく、電源付近にスペースがあるため、このスペースも有効活用しています。

ケースファン・簡易水冷用ファン用ケーブルの処理

ケースファンや簡易水冷用ファンの電源ケーブルは、系統ごとに分けています。

この場合の「系統」については、ケースファンと簡易水冷用ファンはいっしょにまとめることはせず、機器の種類ごとにまとめています。

余長ケーブル処理の例

簡易水冷用ファンにはLEDが搭載されており、別途配線が必要です。

同じファンから出ているケーブルですが、LED用ケーブルと電源ケーブルはいっしょにまとめることはせず、ここでも「系統」でわけています。

配線をするときのポイント

裏側にあるドライブベイは、なるべく避けるように配線しました。

これは、あとからドライブを増設したり移動したりする際にケーブルが邪魔にならないように、追加の配線が容易に行えるように考慮しています。

「とにかくきれいにまとめる」ことに重きを置いて作業しましたが、「作業後(裏側)」を見る限り、思ったよりもきれいに整理できたと思います。