OPHION EVOのライザーケーブル交換
- OPHION EVOのライザーケーブルの交換手順がわかる
- 交換後はメンテナンスホールへのアクセスが楽ちん
- 標準添付のPCIe 3.0からPCIe 4.0へアップできる
- OPHION EVOのよさを違う角度から引き出せる
LINKUP ウルトラ PCIe 4.0 X16ライザーケーブル
今回購入したのは「LINKUP ウルトラ PCIe 4.0 X16ライザーケーブル リバースGPUソケット(23 cm)ITX」です。
2021年4月購入時点では8,856円で入手できましたが、今は少しだけ値段が違うみたいです。
グラフィックスボード側がリバースした特徴的なケーブル
このケーブル、マザーボード側はストレート、グラフィックスボード側はリバースと呼ばれる構造をしています。
ストレートタイプはケーブルがやってきた向きにそのままコネクタが出ています。
リバースはケーブルがやってきた方向にコネクタが向いています。それぞれ上記の画像を参照してください。
グラボ側をリバースするとケーブル位置をグラフィックスボード側に変更できる
グラフィックスボード側をリバースタイプにした場合、下にケーブルを回さず、グラフィックスボードの背後を通せます。
マザーボードのメンテナンスホールへのアクセスが格段によくなりました。
取り付け後は下の画像のようになります。
標準品はケーブルが下に回り、マザーボード側に回ってマザーボードの背後を通ります。
メンテナンスホールを活用したい、グラフィックスボード側にケーブルを通したいなどの対応を考えた場合、コネクタが上向き、ケーブルも上向きに出ている必要がありました。
ケーブルの長さ
今回は23cmと記載のあるケーブルを購入しました。
実際に計測してみます。
マザーボード側のコネクタからグラフィックスボード側のコネクタまでが「23cm」でした。
標準品がどちらもストレートのタイプで25cmなので、リバースして必要な距離が少なくなる今回の交換では「23cm」だろうと想像して購入したところ、想像以上にフィットしました。
もし標準品と同等のもので交換する場合は、リバースしない25cmを選択してください。
実際に交換してみる
それでは実際に交換していきましょう。
OPHION EVO(EVOなし版も同様)は、標準添付のライザーケーブルを外すために、マザーボードを外さなければなりません。
全バラシに近い状態までパーツを取り外します(注:画像はケースの新品開封時です)。
標準のライザーケーブルはマザーボードと土台の間を通していますが、新しいライザーケーブルはグラフィックスボード側に通します。
この時点でわかりますが、グラフィックスボードとライザーケーブルを外すとメンテナンスホールにアクセスできるようになります。
グラフィックスボード側のねじについて、グラフィックスボードを取り付ける前は仮止め程度で止めておきます。
グラフィックスボードをセットします。
コネクタは仮止め状態なので、指でグラフィックスボード側に押し込み、キレイにセットされたところでねじを本締めします。
最後に、ツメを左にスライドさせて固定します。
指で押し込む、指で解除する、ということが簡単にできる構造で一般的に見かけるツメのタイプよりもユーザーフレンドリーに見えました。
交換した動機は違ったが結果オーライな結果
標準添付のケーブルがPCIe 3.0、交換後が4.0になりますが、実際に実感できるほどの速度差が出るかどうかは不明です。
確認する環境がないのと、あっても実感できるほどのものかが、今はわかりません。
また、このケースの大きな欠点だったメンテナンスホールへのアクセスが、グラフィックスボードをはずすだけで行えるようになりました。
従来はマザーボードを外さないとマザーボード裏側の作業ができませんでしたが、メンテナンスホールの大きさの範囲であれば、作業工数が大幅に削減できます。
もともとは、グラフィックスボードの調子が悪いのか、他の別の何かが悪いのかを切り分けるために交換をしました。
結果的にはドライバの更新が行われるたびに改善・・・、だったのでケーブルは無関係でした。
しかし、それ以上のメリットがあったので、今回は結果オーライな交換でした。