白を選ぶ──
白い道具を選ぶとき、私たちは色だけでなく、空間や時間との関係も選んでいます。「白」は、使い手の動きを意識させ、空間に整った印象を与えます。
この記事では、白デバイスがもたらす感覚や、その背景について考えてみます。
なぜ「白デバイス」を選ぶのか

白を選ぶことは……
単なる好みではありません。それは空間づくりであり、デスクへ向き合う気持ちの姿勢です。
ここでは、私が白を選んだ理由をいくつかの観点から書いていきます。
白がもたらす落ち着きと集中の空間づくり
私が最初に白いデバイスを選んだのは、衝動だったように思います。
黒いデスク天板の上に置かれた黒色のデバイスたちは、デスク上の空間からメリハリを取っ払ってしまっていました。
ふと机の上に置かれた白いボトルが目に入ったとき、「この色が必要だったのかもしれない」と感じました。

机の上に置かれた白いキーボードとマウスは、視界に入るたびに心を落ち着かせてくれます。
黒色デスクという空間の中に白が配色されることで、手の位置や動作の範囲が、自然と白で構成されたエリアに集約されます。
色のメリハリは立体感となり、その立体感は集中力を高めてくれるようにも感じます。
白を選ぶという考え
白は、空間にアクセントを与えながらも、主張しすぎません。
他の色では相性のズレが気になってしまう場面でも、白なら無彩色として静かに馴染みます。
これは、色の選択よりも空間づくりを優先し、整えるにほかなりません。

私は白色デバイスを選ぶことで、「メリハリ」と「落ち着き」を同じ空間内に共有させることにしました。
その結果、デスク上に「白」があることで、作業のしやすい空間が生まれました。
白いデバイスをブランド別に並べてみた
ゲーミングブランドの違いが見えるか、実際に手元にあるキーボードやマウスを机に設置してみました。
あくまで私の手元にあるものでの所感なので、選定する機種により印象が変わります。
CORSAIRの白デバイスでゲームに全力!
CORSAIR K60 PRO TKL RGBとM65 RGB ULTRA WIRELESS、見た目も性能もゲーミング環境とわかる構成です。
ゲーミング特化の構成です。もちろん作業や仕事にも違和感なく使えますが、ゲーム以外で使っているときは少しゴツゴツした印象に感じます。
この構成は、ゲーミング環境としての空間に対して整った印象です。

「白」について、キーボードCORSAIR K60 PRO TKLの筐体がシルバー(ヘアライン加工)のため、白味がより強調されています。
このためキーボードは白に見えますが、とてもシャープで力強い印象です。ここに引っ張られる形で、マウスやボトルまでシャープに見えてきます。
デスク上で少し浮くような印象があり、慣れるまでは違和感があるかもしれません。

CORSAIRのゲーミングデバイスを白で揃えたとき、プライベートな時間、特にゲームに向かう気持ちや力強い気持ちを自然に引き出してくれそうです。
紹介したCORSAIRのデバイス(アフィリエイトリンク)
Razerの白デバイスで省スペースのゲーミング環境
Razer Huntsman MiniとPro Click、コンパクトなキーボードと落ち着いたマウスの組み合わせは、限られたスペースでもゲームや作業が快適にこなせる環境を作り出せます。
Razerの白デバイスは選択肢が多くないですが、その中でもゲーミング環境を整えながら落ち着いた環境構築が可能です。

「白」について、今回60%キーボードということもありますが、Razerの白は落ち着きがあるように感じます。
ゲーミングブランドでありながら、通常使用のイメージもわきやすいです。
60%キーボードは本体が小さいため、黒色デスクに白色キーボードを置いて、手が動く範囲をはっきりさせるメリットがありそうです。

Razerの黒色デバイスは「ゲーミングデバイスです!」みたいな主張をしていますが、白色は非常に落ち着いた雰囲気です。
過剰な主張をせず、デスク上で溶け込む印象でした。
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LogicoolGの白デバイスは職場にも溶け込む
LogicoolG G515 LIGHTSPEED TKLとG304、一見すると一般的な薄型キーボードとワイヤレスマウスで、特別なゲーミング感はありません。

「白」について、選定した機種のせいもあり非常におとなしいです。
これを逆手に取り、家の作業用デスクに溶け込ませる、職場に持ち込んで仕事場に紛れ込ませる、でもゲーミング機能は思いっきり活用して作業効率が上げられる、そんな環境が実現できます。
白いキーボードの刻印は、黒色刻印に近いです。LEDを消すことで、一般的なキーボードと同じように扱うことができます。
私はこのキーボードを職場に持ち込んで使っていましたが、ふつうのキーボードのように溶け込んでいました。

ほかのゲーミングブランドと比較して主張が控えめです。
作業に集中できる落ち着いた雰囲気を作りたい、でも便利なゲーミング設定機能もほしい、そういった環境づくりができる印象です。
紹介したLogicoolGのデバイス(アフィリエイトリンク)
白でそろえるって、実際どうなの?
白いデバイスを選んだことで私が感じたメリット、デメリットを考えてみました。
デスクに向かう気分づくり、それを行うための空間づくり。整えることで「見えなくなるもの」も出てきました。
白でそろえるメリット
私が感じたメリットは、目の前にある空間に整理されたと感じたことです。
デスクの天板が黒色、対する白色のデバイスを置くことで、視覚的な情報に落ち着きが出ます。
また統一された色は、配置されたもの同士の関係性を見えやすくしてくれます。それぞれの役割が明確になり、自分自身の動作にも迷いがなくなります。
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黒色に白のデバイスという配置は、目の前の空間を軽くする印象がありました。
黒一色よりも明らかに重さを感じなくなりました。
白でそろえるデメリット
ゲーミングデバイスは黒色がメインであり、白色は選択肢が限られます。
ほしい機能を優先すると黒色モデルしかない、ということもあるため、どこかで妥協が必要な場面も出てきます。
また、白やシルバー系で統一された空間は整然としていて美しくもありますが、デスク上を統一しすぎると他のものが入る余地がなくなります。
統一感を出しつつ置くものを考えるとき、フェイクグリーン(偽物の観葉植物)で彩りを出すくらいしかありません。

そして、白色はどうしても汚れが目立ちます。
手垢や太陽光による影響で汚れや変色したとき、すぐ視界に入ってしまいます。
ただし、ゲーミングキーボードに限れば清掃がしやすいので、年に1回程度はキーキャップを外して掃除をしてあげた方がよさそうです(清掃は自己責任でお願いします)。
白いデバイスで手元から始めよう
各ゲーミングブランドの白デバイスを配置してわかったことは、デスクの上に白いデバイスが置かれるだけで、目の前の空間が整理される印象がある、ということです。

記事を書くまで気づきませんでしたが、おそらく私は「整理される」印象が欲しくて揃えたんだと考えました。
黒色デバイスにLED点灯で強調することも嫌いではないですが、白デバイスをLED無点灯状態で使い、目の前の空間を落ち着いた印象にすることが好きなんだという気づきもありました。
白デバイスを配置したデスクには、置くものにも気を使う必要があります。

白のデバイスで統一したとき、目の前の作業スペースはメリハリが出て、それでいて落ち着き出ます。
白色は強い主張をしないので、デスク上を白色で統一されていない状態でも、白色デバイスはアクセントとして選択するのもありです。
白色デバイスを活用して、ぜひ上手な空間づくりをしてみてください。