これまで使っていた簡易水冷のCPUクーラーが使用開始から3年を迎えるため、サイドフローの空冷CPUクーラーに交換しました。
簡易水冷クーラーから空冷クーラーへの換装は問題ないか、このページにまとめてみました。
CPUクーラーを空冷タイプに乗せ換えよう
簡易水冷クーラーが更新時期を迎えましたが「なぜこんなに更新が必要なんだ?」と考えたことが、空冷クーラーに乗せ換えるきっかけになりました。
CPUクーラーはDeepCool AK500 ZERO DARK(販売代理店サイト)を購入しました。
現在使っているCPUはAMD Ryzen 5 7600XでTDP105Wなので、たいていの空冷CPUクーラーなら問題なく冷却できます。
本体はメーカーロゴが主張しないシンプルなデザインで、とても気に入りました。また、LEDや液晶パネルなどがないため、メーカーが提供する制御ソフトも不要です。
現在のところ問題なく運用できていますので、長く使って運用コストを抑え込むことに期待が膨らみます。
私の用途では空冷クーラーで問題なかった
簡易水冷クーラーを使っていたときと比較して、冷却性能が極端に落ちたということはありませんでした。
CINEBENCHでCPUに負荷をかけて、システムが計測したCPU温度を確認します。
簡易水冷クーラーと空冷クーラーのCPU温度を比較
簡易水冷クーラーを使用していたときと空冷クーラーを使用しているときの比較です。
CINEBENCHでCPU(Multi)を動作させ比較します。
なお簡易水冷クーラー使用時は計測を3分程度で終わらせてしまっているため参考データとして見てください。空冷クーラー使用時は時間いっぱい(10分)で計測しています。
ケースはZALMAN P10(販売代理店サイト)を使っています。
簡易水冷クーラーは最大76.1℃、空冷クーラーは最大77.4℃でした。
CINEBENCHを簡易水冷クーラーで3分、空冷クーラーで10分と空冷クーラーには悪い条件ですが、想像よりも温度が上がりません。
参考までに、交換後のエアフローも紹介します。
ケース下部から吸い上げ、CPUクーラーと天面140mmファン(2つ)が排気します。
下部ケースファンはコネクタ位置の関係で120mmでも2つしか取り付けられませんでした。ねじ位置も合わないので、両面テープで固定しています。
今回確認した結果を見ると、CPUに負荷がかかった状態でも空冷クーラーで対応できそうだと感じました。
DeepCool AK500 ZERO DARKに乗せ換えたら管理が楽に
CPUクーラーを空冷にして変わったあと、
- CPUクーラー関連のケーブルが減りケーブルマネジメントが楽になった
- 静穏性が高くなった
- 見た目がシンプルでスタイリッシュになった(個人の感想)
- 大きいのでCPUの周辺に少し圧迫感を感じる
といった感想を持ちました。
特にケーブルマネジメントが格段に変わりました。
交換前後を画像で比較すると、裏配線で整理するケーブルの量に結構な差があります。
CPUクーラー交換後はCPU周りが覆われてしまったので、このあたりは好みかなと思います。
私はCPUクーラーのシンプルデザインがケースにマッチすると感じているので、交換後の方が好みでした。
使用用途により空冷クーラーに乗り換えは「あり」だった
実は一年近くCPUクーラーを簡易水冷から空冷に変更するか悩んでいましたが、コストパフォーマンスもよさそうなので個人的には非常に満足でした。
TDP105WのRyzen 5 7600Xでも問題なく運用でき、使用に際して特別なソフトもインストールしなくてよいなど、個人的にメリットが多かったと思います。
今回はケースファンも同時に交換し、エアフローが以前と同様に機能するように考慮しました。
LIAN LIのUNI FAN TL(メーカーサイト)を使用してケーブルマネジメントが向上するようにしましたが、ケーブルがどんどん減っていって楽しかったです。
交換後のケース内もシンプルな見た目になり、ピラーレスケースもあいまってスタイリッシュになりました。
CPUクーラー本体にLED等の機能が無いため、ケース内の照明にとても合わせやすいです。
私はこの構成がいいと思いましたが、CPU周りが見えるようにすっきりさせたい、TDPが100Wを超えたり常に高負荷となるようであれば、簡易水冷クーラーを選択した方がいいと考えます。
この記事が、簡易水冷クーラーから空冷クーラーに乗り換えを考えている方の参考になればと思います。