温度計測して私的「おすすめCPUグリス」を自分で探してみた

2021年6月6日 08:11

この記事の概要

  • 安価に入手できるグリスから高いグリスまで気になったグリスを比較
  • グラム当たりの単価が高いグリスは性能が高かった
  • グリスの塗り方でも温度は変わるか検証

グリスの種類ごとに温度を検証

今回、5種類のグリスを用意し、温度に変化があるかを確認しました。

使用するグリスと検証環境

グリス種類

以下のグリスを使用して確認しました。使用する機材は次の「検証環境」に記載しています。価格や単価はすべて税別です。

種類製品名容量1グラム当たりの単価購入価格
標準塗布のグリス—–—–—–—–
カーボングリスアイネックス GS-100.5g1,060530
シリコングリスアイネックス GS-021g300300
シルバーグリスアイネックス AK-450-SS1.5g432647
ナノダイヤモンドグリスアイネックス HTC-035g2781,391
クマさんグリスthermal grizzly Kryonaut 1.5ml5.5g5002,750

検証環境

パーツ種類パーツ名称
CPUAMD Ryzen 5 3400G
CPUクーラーCPU付属クーラー
マザーボードGIGABYTE B450 I AORUS PRO WIFI (rev. 1.0)

机の上に直置きして、CPUクーラーの着脱がすぐに行える環境にしました。

エアコン等を使用していないため、空気の動きによる温度への影響はありません。

検証方法

たくさん発熱させられるよう、3DMark TIME SPYを使用しました。アイドル時、高負荷時の温度は以下の内容で取得しました。

  • 5回計測
  • 最低値、最高値を捨てて中間3つの値を平均
  • 明らかにおかしい温度が計測された場合はその回をやり直し
  • 次の計測を行う前にアイドル状態にして安定させる
  • グリスはCPUの中心に適量を盛り、延ばさずにCPUクーラーを取り付け

検証結果

アイドル時、高負荷時の温度は次の通りでした。

アイドル時の温度

標準グリスの冷却性能が高いように見えます。

早く柔らかくなるように、10回くらい3DMarkを回してから計測しましたが、標準のグリスは性能が高いです。

すべてのグリスで、おおむね30度前後でした。

高負荷時の温度

標準グリスの性能が!

AMDの標準CPUクーラーは、昔から「冷やすためのCPUクーラー」というイメージのため、グリスもいいものを使用しているのでしょうか?(なお種類は不明)

おおむね70度程度でしたが、「thermal grizzly Kryonaut 1.5ml」だけ、他と比較して熱交換効率が高いように見受けられました。

発熱が少ないCPUでは差はないが・・・

発熱が少ないCPUでは、目に見えるような性能差はありませんでした。

その中でも「thermal grizzly Kryonaut 1.5ml」はとびぬけた性能を持っていると感じました。

オーバークロックをしたいときは、いわゆる「クマさんグリス」と言われるくらいなので性能が高いことはわかっていましたが、検証してみるとあっさり結果が出てびっくりです。

1グラム当たりの単価と実際の購入価格もグラフにしてみました。

70度前後ではナノダイヤモンドグリスがコストパフォーマンスがよさそうです。

発熱が多いCPUならば「thermal grizzly Kryonaut 1.5ml」一択でしょうか。このグリスは容量が多いので、頻繁に使用することが前提ならばいちいち購入しなくてもいい、というメリットもあります。

以上がグリスの違いによる温度の違いでした。

発熱の多いCPUだと差が出そうな感じもするので、機会があれば(=いつか購入したら)発熱量の多いCPUで検証を、と考えています。

今後私が使っていくチョイス

性能の「thermal grizzly Kryonaut 1.5ml」、コスパの「ナノダイヤモンドグリス」、個人的チョイスは、問題がないようであれば「ナノダイヤモンドグリス」を使っていこうと思います。

さて、せっかくなので、次のページではもうひとつ実験をしてみようと思います。