ENERMAX LIQFUSION/ELC-LF240-RGBで冷却も装飾も手に入れた
LIQFUSION/ELC-LF240-RGB
私の趣味の一つである自作PC。そこに組み込んだPCパーツを紹介する記事です。
あくまで自作PCを組み立てるにあたって購入してきたものについて、個人的に思ったこと、やってみたことを書きます。購入者視点での記事になります。
今回紹介するのは、オールインワン水冷クーラー(簡易水冷クーラー)「ENERMAX LIQFUSION/ELC-LF240-RGB」です。
2018年7月13日にツクモDOS/Vパソコン館にて購入、価格は17,806円(税別)でした。
少し前に購入したパーツですが、修理から戻ってきたので改めて紹介したいと思います。
パッケージ内容
早速開封します。
パッケージ内容はラジエーター、冷却ファン、マウンターです。箱の中のケースにコンパクトに収まっていました。
アドレッサブル RGB LEDに対応しています。マザーボードにLEDをコントロールする端子があるときは、直接接続して専用のソフトで制御できます。
マザーボードにLED用の端子がないときは、電源を接続して使用する専用のコントローラーも付属しているので、ちょっと前のPCでもLEDのピカピカした感じを楽しむことができます。
ただし、コントローラーで調整できる発光パターンはそんなに多くないので、細かい調整をしたいときは新しいマザーボードの購入をお勧めします。
この製品には補充用クーラントが付属しています。
オールインワン水冷CPUクーラーという位置づけながら、補充用クーラントは珍しいのではないでしょうか。
取扱説明書には、ヘッダーについている水車の回転が悪くなったときに補充するよう説明がありました。
クーラント補充時は、写真の電源ケーブルを使用してクーラントが内部にいきわたるように動作させる必要があります。
外出しのポンプと標準的なラジエーター
ラジエーターの長さは272mm、幅は120mm、高さ27mmです。120mmのファンを2基搭載でき、標準のファンを搭載した時の高さは53mmになります。大きさはNZXTの「KRAKEN X52」よりほんの少し小さい程度となっていて、どのメーカーのスペックを見てもだいたい似たようなスペックなので、標準的な大きさかと思います。
ポンプはクーラントが流れるチューブの途中、ラジエーターに近いところにあります。
この製品を買うまで知らなかったのですが、このヘッド部分にポンプが入っている製品がほとんどのようです。ポンプを外出しすることで、機能満載のヘッドが大きくなることを避けたと考えています。
ポンプを排したコンパクトなヘッド
ヘッドの中にアドレッサブル RGB LEDとクーラントが循環しているときに回転する水車が搭載されています。
この水車は動作中ゆっくり回っており、この水車の回転が遅くなったり回らなくなったとき「クーラントが少なくなっているので補充が必要」というのが一目でわかるようになっています。
クーラントを補充しても動作が鈍かったらポンプがだめになっている、と切り分けができます。
アドレッサブルLEDを搭載した冷却ファン
冷却用ファンは120mmのものが2個同梱されており、どちらもアドレッサブル RGB LEDに対応しています。
同梱されている分岐ケーブルを使ってファンとヘッドを接続すれば、LEDの同時発光させることができます。
ENERMAXにはこれと同じようなLEDを搭載した冷却用ファンもありますが、ケーブルは電源とLEDコントロールがまとめられた5ピンタイプとなっているので仕様が違います。
一方CPUクーラーについている冷却用ファンは、4ピンのファン用電源ケーブルと4ピン(機能している線は3本)のLEDコントロール用のケーブルを接続する仕様ですので、CPUクーラーについているタイプの冷却用ファンは市販されていないようです。
接続については、あとに出てくる「GYGABYTE RGB Fusion 接続時の注意点」の項目でも解説しています。
LIQFUSION/ELC-LF240-RGB を取り付ける
ケースは「CORSAIR CARBIDE 275R」です(ケースについては「PCパーツ紹介-CORSAIR「CARBIDE 275R」」をご覧ください)。
個人的なこだわりですが、フロントには純粋に吸気用のファンを設置したかったので、トップにラジエーターを設置しています。冷却用ファンのLEDも、トップ設置のほうが見栄えがします。
GIGABYTE RGBFusion に変換して接続するため、ケーブルは自前で作成した変換ケーブルを使用します。
PCパーツのアドレッサブル RGB LEDの大半は4ピンで提供されており、今回も例外ではありません。
3ピンと4ピンの変換が必要になりますが、それを解決するのが写真のケーブルです。ケーブルは自作で、この配線では赤い線が5V対応にしています。
作ってみたい、作ったときの記事を読みたいという方は「GIGABYTE RGB Fusion用の4ピン-3ピン変換ケーブルを作ってみる」を参照してください。
もちろん、作るのも使うのも自己責任でお願いします。
今度は異臭事件なし?動作確認
それでは実際に点灯させてみましょう。
もし何かあったときの被害を最小限にとどめるため、LEDだけは冷却用ファン1基だけに接続してテストします。冷却用ファンやヘッド部分の電源は取扱説明書に従って接続します。
電源投入時にちょっと手に汗を握りましたが、結果は写真の通りです。
見事に点灯!
今回は異臭事件もなく、ケーブルも問題なく使用できていることが確認できました。
GIGABYTEの「RGB Fusion」をコントロールするツールを使用して色を変えたりできます。
ここまでできれば、付属の分岐ケーブルを使用してすべてのLED用ケーブルを接続しても大丈夫です。
画像にある「ColorCycle」モードは明るさ設定できるようになっていますが、現在のバージョンでは明るさ調整はできません。MAX一択です。なんで明るさ調整できないようにしちゃったんでしょう?
付属の分岐ケーブルですべてのLED用ケーブルを接続し、部屋を暗くして動作させます。ファンやヘッド、LEDは問題なく動作しています。
今回の一番のポイントは、何と言っても自作したLED用3ピン-4ピン変換ケーブルです。
「GIGABYTE X470 AORUS GAMING5 Wi-Fi」にはこの変換ケーブルがついていません。一つ上のモデルには付属しているので、変換すれば使用できることはわかっていましたので、ケーブルを自作して点灯させました。
続いて3DMARK、CINEBENCHを動かしてCPUやグラフィックボードに負荷をかけ、ケース内を高温にします。
3DMARK動作時は最高が67℃まで、CINEBENCHのときは66℃まで計測されました。
高いか低いか、なんとも評価しづらいですが80℃とか90℃までいかないので簡易水冷CPUクーラーが頑張ってくれているんでしょうね。
なかなかいい結果なんじゃないかな?と勝手に考えています。
GYGABYTE RGB Fusion接続時の注意点
修理に出す原因になったのが、アドレッサブル RGB LEDのコネクタピンに接続するところ、誤ってRGB LED Syncに接続してしまったことです。
一瞬でLED回路が破壊され、異臭まで発生しました。
今回紹介した「LIQFUSION/ELC-LF240-RGB」に搭載されているすべてのLEDは「アドレッサブル RGB LED」です。
このピンを誤って「RGB Sync」に接続すると間違いなくLED回路を破壊しますので、マザーボードの取扱説明書、「LIQFUSION/ELC-LF240-RGB」の取扱説明書およびウェブサイトをよく確認してから接続してください。
この詳細について、以下のブログに記載がありました。
えなブログ(ENERMAXJAPAN公式ブログ)
RGB LED SyncとアドレッサブルRGB LEDの違いについて
上記ブログに記載されているピンの解説がされています。それぞれ以下のピン配列であり、互換性はまったくありません。
<ピン配列>
RGB Sync:12V/G/R/B
アドレッサブル RGB LED:5V/D/設定なし/G
<今回接続したいマザーボードの配列>
RGB Fusion(アドレッサブル RGB LED):5V/D/G
今回接続したマザーボード「X470 AORUS GAMING 5 WIFI」には、RGB Syncは4ピンタイプと5ピンタイプがあり、アドレッサブル RGB LEDは3ピンタイプがあります。
正しい接続はアドレッサブル RGB LEDの3ピンタイプにしますが、冷却用クーラーやヘッドのLED用ケーブルは4ピンです。従って、マザーボードから直接コントロールするときはなんらかの形で変換が必要になるため、配線等をネット等で調べ、さらには購入店舗で相談したうえで今回はケーブルを自作して対応しました。
えなブログでも「マザーボードに接続しなくてもコントロールボックスを使うとLEDエフェクトを楽しめるよ」とすすめていますので、わからなければ素直にコントロールボックスをケース内に両面テープで貼り付けて、そこにケーブルを接続しましょう。
ちなみにライティングがくるくる回るタイプは、付属のコントロールボックスをつかった方がきれいに見えます(白をベースにして他の色を回していて色がマイルドになるため)。
えなブログのこの記事が投稿された日時が、どうしても修理を出した時期とかぶります。
考えすぎですかね・・・。
本当に申し訳なかったです。
LIQFUSION/ELC-LF240-RGB を使用した感想
勧められるがままに購入しましたが、冷却性能は非常に高いと思います。
LEDの光り方で見た目もマザーボードから調整して楽しめますし、マザーボードに機能がなくても付属のコントローラーを使用して楽しむこともできます。なにより故障のタイミングが水車でわかるという、簡易水冷CPUクーラー初心者にもやさしい仕様というのもうれしい限りです。
取扱説明書も簡単ではありますが日本語の説明もあるので、入門用としてもおススメできる製品です。