あまったパーツでMini-ITXのPCを自作して感じた、小型PCで自作する3つのメリット

この記事を読んでいるあなたは、ひょっとして自作PCを更新してパーツが余っているんじゃないでしょうか?
家の中に転がって活用されていないPCパーツでMini-ITXのサブPCを作ってみませんか?
Mini-ITXの必要最低限のPC構成は以下のようなメリットがあり、私もそのメリットを享受できました。
- お手軽簡単なので初心者でも小型自作PCを組み立てられる
- 小型なので置き場所に困らない
- (Mini-ITXに限らないが)パーツ流用は低予算化できる
何かあったとき用の正真正銘「バックアップ用途」、用途に特化したPC、別の家族が使用するPCと用途はいろいろですが、今回は用途に特化したPCに仕立てたので、その内容を記事にしました。
PCパーツ構成
表の「今回購入」欄に価格が入っていないパーツは、流用パーツです。このほか、テレビチューナー拡張ボードを搭載します。
パーツ種別 | パーツ商品名 | 今回購入(税込) |
---|---|---|
CPU | AMD Ryzen 5 3400G | |
CPUクーラー | NOCTUA NH-L9a-AM4 chromax.black | 7,678円 |
マザーボード | GIGABYTE B450 I AORUS PRO WIFI (rev. 1.0) | |
メモリ | CORSAIR VENGEANCE LPX 16GB DDR4 3000MHz C15 | |
M.2 SSD | M.2 SSD SEAGATE FireCuda 510(500GB) | 8,980円 |
ケース | SilverStone ML05(MiniITXケース) | 6,578円 |
電源 | CORSAIR SF450 | 12,078円 |
OS | Windows10 Home |
実際に書き出してみると、「余りもの」で作ったと言っている割には新規購入パーツが多いです。
このケースはCPU付属の純正クーラーが収まらないと思われるため、CPUクーラーを追加購入しました。
本当は3万円くらいに収めたかったのですが、残念ながらオーバーしてしまいました。
節約するならMETIS PLUSに変更
今回は設置スペースの関係で平べったいケースを選択したため、CPUクーラーを別途購入しました。
もしケースをRAIJINTEK「METIS PLUS」にした場合、ケースで約500円安くなります。またCPUクーラーは付属の純正CPUクーラーが使用できます。
CPUクーラーを別途購入しないならば、合計で8,200円くらい安くなります。
また、グラフィックスボードをあとから追加したい、という考えているならば、METIS PLUSを選択した方がいいです(ある程度の大きさのグラフィックスボードが搭載できます)。
ほぼ最低限な構成のMini-ITX PCを組み立てる
PC組み立ての様子をまとめました。
手間がかからないMini-ITXは組み立てが難しそうな自作PCだけど、実は簡単に組み立てられるよ、ということを紹介してみようと思います(個人の感想です)。
ケースをばらす
ケースはSilverStoneの「ML05」という、平べったい感じのMini-ITXケースです。前面にアクリル?が張り付けてあり、反射する感じがオシャレです。

電源、リセットボタンは前面に、USBポートとオーディオジャックは正面から見て右側側面にあります。
後ろ側のネジを外して天板を外します。

背面側から見て左側はマザーボード設置スペース、天板側は光学ドライブや3.5インチ、または2.5インチドライブ取り付けステー、右側は2.5インチドライブ設置スペース、電源設置スペースです。
作業の邪魔なので、すべて取り外します。

2.5インチドライブスペースは、使わないので戻しません。電源ケーブルの余長をまとめるスペースに活用します。
マザーボードにパーツをセット
マザーボードにパーツをセットしていきましょう。

M.2スロットにSSDをセットします。
このSSD、AORUSのオレンジとマッチしていますね。ヒートシンクをつけるので見えなくなってしまうのが残念です。
続いてCPUをセットします。

CPUをセットします。位置合わせのマークに気を付ければ問題ないですが、何度作業しても、この作業だけは緊張します。
次にCPUクーラーを取り付けます。今回は純正クーラーではなく、あとから買ってきた「NOCTUA NH-L9a-AM4 chromax.black」を取り付けます。

後ろ側しか撮影できませんでした。
作業をするときは、左手でCPUクーラー本体をおさえて、右手でドライバーを握ってねじを締めこむ、という作業をするため、意味のある写真としては、この写真しか撮れませんでした。
写真は、バックパネルをCPUクーラー本体に付けた直後です。
最後にメモリを取り付けて、マザーボードや電源をケースに組み込みます。
ケースにパーツを組み込む
準備ができたので、マザーボードと電源をケースに組み込み、ケーブルを接続します。

メモリは後から取り付けないと、ケーブルが取り付けづらい。と言うことで、端の1本、メモリを外してケーブルを取り付けます。

一番簡単なCPUクーラーの電源、一番難しいフロントパネルスイッチのケーブル、ATX12V電源ケーブル、ATX電源ケーブルの順に取り付けました。
この作業時点で、PT3の拡張ボードもセットしました。特に難しい作業はありません。

余ったフロント側のオーディオケーブルやその他ケーブルの余長は、結束バンドでまとめました。
電源ケーブルも必要最低限しか接続していないため、ケーブルの取り回しも取りまとめも非常に楽でした。

最後にふたを閉めて完成です。
重量の大部分が電源なので、PC全体としては比較的軽い本体になりました。
設置場所にマッチしたか?
メインPCを置いているラックの、メインPCの下の段に収まっています。しかし、非常に写真が撮りづらい位置にあるため、写真はありません(すみません)。
モニタ、キーボード、マウスはメインPCと共有にするため、USB切り替え機を使用しています。
切り替え機にUSBケーブルを1本引ければ操作等は問題ないため、ラック周りのケーブル整理のみを行って設置完了です。
低予算化できたか?
余りものパーツ流用のため、必要なパーツをOS無し税込みで約35,000円で揃えることができました。
結果的に、パーツ流用が要因となり低予算で1台組み上げることができました。
もしパーツを1からすべて集めた場合、OS込み税込みで約90,000円を想定します。モニタがないときは別途準備する必要があります。
買う時期により値段は変動しますのでご注意ください。また、少し前のパーツなので入手しづらいものがあるかもしれません。
可もなく不可もなくなPC
ベンチマークテストしてみる
見出しの通り、ゲームをしない普段使いならば、可もなく不可もなく、なPCに仕上がりました。
ゲームは少ししんどいかもしれません。

「FINAL FANTASY XV BENCHMARK」実行結果です。Ryzen 5 3400Gが軽量品質でないとまともに動作しないため、比較対象のRX 5700XTも軽量品質で比較しました。
Ryzen 5 3400Gは「重い」の評価で、FFはさすがにしんどい・・・。
ベンチマークソフトはありませんが、Need for Speed Heatならば、設定を軽くしてサクサク遊ぶことができました(録画用なのでゲームはしませんがご参考までに)。