自作PC作例とレビュー Ryzen 7 PRO 4750G/OPHION EVO

2022年7月2日 00:37

この記事の概要
  • 2020年8月に販売開始のAMD Ryzen 7 PRO 4750GでMini-ITXのPCを自作
  • Mini-ITXケース RAIJINTEK「OPHION EVO」を使ったおしゃれなPCに仕立てた
  • グラフィックス性能のほか、8コア16スレッドCPUのパワーは伊達じゃない!
  • パーツ構成と組み立てのポイント、搭載したパーツ性能を簡単に紹介

PCパーツ構成

今回組み立てするPCは、以下のパーツで構成されています。

パーツ種別パーツ商品名今回購入(税込)
CPUAMD Ryzen 7 PRO 4750G43,978円
マザーボードGIGABYTE AORUS B550I PRO AX21,450円
メモリG.Skill Trident Z Neo F4-3200C16D-32GTZN流用
グラフィックスボードSAPPHIRE PULSE RADEON RX 5700 XT 8G流用
M.2 SSD(1)WD BLACK SN750 NVMe 500GB流用
M.2 SSD(2)WD Blue 3D NAND SATA SSD WDS100T2B0B流用
ケースRAIJINTEK OPHION EVO流用
電源Corsair SF750流用
OSWindows10 Pro23,800円

OPHION EVOはデュアルチャンバー構造(マザーボードと拡張ボードが背中合わせになる構造)で、比較的小型な部類です。

省スペースなケースなので、手戻りがないように考えながら組み込んでいきます。

ATXとほぼ同じ構成のPCを小型ケースに詰め込む

このページでは、PCパーツの簡単な紹介、組み立てのポイントをまとめました。

ケースの外観

ケースはRAIJINTEK「OPHION EVO」で、大きさはMini-ITXケースとしては標準的です。

左右の側面パネルが強化ガラスになっており、パーツが両側から見ることができます。

フロントパネルの内側に、2.5インチタイプのSSDやHDDを2台、搭載できます(今回はすべてM.2 SSDのため使用しません)。

SATAケーブル、電源ケーブルは電源上部のフロント側スペースを使って、上手に取り回します。

フロントUSBポートもありますが、私は取り外しました。

背面は、IOポートと拡張ボードが横に並びます。

背面ポートの大きさから、ケースのおおよその大きさが想像できると思います。

ケース以外のパーツ

AMD Ryzen 7 PRO 4750G

今回の主役です。

8コア16スレッド、グラフィック機能をもつハイスペックなAPUです。

詳細は次のページに書きました。

GIGABYTE B550I AORUS PRO AX (rev. 1.0)

AMD B550チップセットを搭載するMini-ITXのマザーボードです。

オーディオチップに「ALC1220」を搭載、背面IO部分はカバーですっきり、全体的にシックなデザインで、APUを載せて使うにはぴったりなマザーボードです。

CORSAIR iCUE H100i RGB PRO XT

簡易水冷タイプのCPUクーラーです。

ヘッド部分がLEDで光ります。ファンは標準のものは使用せず、「SILENT WINGS 3」を取り付けました。

G.Skill Trident Z Neo F4-3200C16D-32GTZN

PC4-25600(DDR4-3200)仕様、2枚合計32GBのメモリです。

ヒートシンク上部がLEDで光ります。

昔から欲しかったパーツなので、規格が古くなるまで使い倒す予定です。

組み立て時のポイントと完成イメージ

組み立てにあたり、作業が大変だった点、気を付けた点、よかった点は以下の通りです。

2.5インチドライブを排除してすべてM.2 SSD化

マザーボードの表面、裏面ともにM.2スロット(裏面はSATA接続)があります。

2.5インチタイプのSSDはすべて取り外し、PC内のSSDはすべてM.2化しました。

ドライブに接続するケース内の配線も省略できます。

SFX電源を搭載してケース内スペースを確保

OPHION EVOはATX電源を搭載できますが、SFX電源を搭載することで、電源背面に隙間ができます(ATX-SFX電源用変換マウンタが必要)。

裏配線ができないかわりに電源裏のスペースにケーブルを押し込みます。

パーツ組み込みと配線は並行して作業する

電源スイッチ、HDDアクセスランプなど、細かい配線、電源類、最後に簡易水冷クーラーを取り付けて配線、といった流れで作業を行いました。

配線したあとにメモリを取り付けると作業がスムーズです。

底面にケースファン、天面にラジエーターを組み込んで表側は完成です。

ケーブルがばらけないよう、CPUクーラーのヘッダから出ているケーブルはチューブにくくりつけています。

ケーブル配線については、以下の記事に詳しく書いています。

グラフィックスボードの電源コネクタが一段下がった位置にあるので、ラジエーターについているファンにケーブルが干渉しません。

この仕様のおかげで、グラフィックスボードのケーブル処理もきれいにできました。

完成イメージ

表側は簡易水冷クーラーのヘッダやメモリのLEDで装飾されます。

本体を左側に設置したとき、これらのパーツを見ることができます。

裏側は拡張カードスロットに搭載したパーツが見えます。

LED装飾がないため、ケース内側にLEDテープを貼り付けて、パーツが照らされるようにしました。